
グリーン周りでのアプローチ、どうしてもトップやダフリのミスが出てしまう。バンカーから一発で出せずに、スコアを大きく崩してしまう。そんな悩みを抱えていませんか?
実はその原因、あなたが使っているウェッジにあるのかもしれません。自分のスイングやレベルに合っていないウェッジを使い続けることは、スコアアップの大きな妨げになります。しかし、自分にぴったりの一本を見つけることができれば、アプローチの精度は格段に向上し、ゴルフがもっと楽しくなるはずです。
この記事では、初心者から上級者まで、レベル別のウェッジの選び方を詳しく解説します。さらに、今話題のおすすめモデルも紹介しますので、あなたのスコアメイクを強力にサポートする最高のパートナーを見つけてください。
【この記事でわかること】
- ウェッジとは?ゴルフ初心者にもわかる基本解説
- ウェッジの選び方で重要なポイント
- レベル別!ゴルフウェッジおすすめの選び方
- 初心者におすすめのゴルフウェッジ5選
- 中級者・上級者向けのウェッジおすすめ10選
- ウェッジに関するよくある質問
- ウェッジの特徴と選び方を理解して最適な1本を選ぼう!
ウェッジとは?ゴルフ初心者にもわかる基本解説


ウェッジは、主に100ヤード以内の短い距離で、ボールをグリーンに乗せるために使用するクラブです。アプローチショットやバンカーショットなど、スコアに直結する重要な場面で活躍します。
アイアンセットには通常ピッチングウェッジ(PW)が含まれていますが、それだけでは様々な状況に対応するのは難しいのが現実です。そのため、PWよりもロフト角が大きいアプローチウェッジ(AW)やサンドウェッジ(SW)などを追加でセッティングするのが一般的です。これらのウェッジを上手く使い分けることで、ピンにピタリと寄せるアプローチが可能になり、スコアメイクが格段に楽になります。まずはウェッジの種類とそれぞれの役割を理解することから始めましょう。
ピッチングウェッジの特徴と使い方
ピッチングウェッジ(PW)は、ウェッジの中で最もロフト角が小さく、飛距離の出るクラブです。一般的にロフト角は44度から48度程度で、フルショットではおおよそ100ヤード前後を狙う際に使用します。主にアイアンセットに含まれており、アイアンの流れでフルショットをする場面で活躍します。
また、グリーン周りからは、ボールを低く打ち出して転がして寄せる「ランニングアプローチ」にも非常に有効なクラブです。まずは、お持ちのアイアンセットのPWのロフト角を確認することが、他のウェッジを選ぶ上での基準点となります。
アプローチウェッジの特徴と役割
アプローチウェッジ(AW)は、ピッチングウェッジ(PW)とサンドウェッジ(SW)の間の飛距離を埋めるための重要なクラブです。メーカーによってはギャップウェッジ(GW)とも呼ばれます。ロフト角は48度から53度程度が一般的で、フルショットでは約80から110ヤードの距離を打ち分けます。
PWでは少し大きく、SWでは届かないという中途半端な距離で正確にピンを狙いたい時に活躍します。また、ボールをある程度上げて、少し転がして寄せる「ピッチエンドラン」というアプローチにも最適です。このクラブを使いこなせるようになると、ショットのバリエーションが広がり、スコアメイクの幅が大きく広がります。
サンドウェッジの特徴と使い分け
サンドウェッジ(SW)の最も重要な役割は、その名の通りバンカーショットです。ロフト角は54度から58度が一般的で、ボールを高く上げやすい設計になっています。
サンドウェッジの最大の特徴は「バウンス角」というソール部分の出っ張りが大きいことで、これが砂の抵抗を受け流し、クラブが砂に深く潜りすぎるのを防いでくれます。これにより、バンカーから楽にボールを脱出させることが可能です。バンカー以外でも、深いラフからのショットや、ボールを高く上げてグリーンに止めたい場面でも効果を発揮します。初心者の方はまず、このサンドウェッジを一本持っておくと安心です。
ロブウェッジの特徴と効果的な場面
ロブウェッジ(LW)は、ウェッジの中で最もロフト角が大きいクラブで、一般的に58度以上のものを指します。その最大の武器は、ボールを真上に近い角度で高く打ち上げ、グリーン上でピタッと止める性能です。
例えば、グリーンのすぐ先にピンが切ってある場合や、バンカー越えで且つピンまでの距離が短いといった、非常に難しい状況で真価を発揮します。しかし、ロフト角が大きいため、ボールを正確にミートする技術が求められ、距離感を合わせるのも難しくなります。そのため、主にショットの引き出しを増やしたい中級者から上級者向けのクラブと言えるでしょう。



ウェッジの選び方で重要なポイント


スコアアップを目指すなら、自分に合ったウェッジ選びは避けて通れません。しかし、ロフト角やバウンス角など、聞き慣れない言葉が多くて難しく感じてしまうかもしれません。ご安心ください。
ここでは、ウェッジを選ぶ上で絶対に押さえておきたい5つの重要なポイントを、初心者の方にも分かりやすく解説します。これらのポイントを理解すれば、数多くあるウェッジの中から、あなたのゴルフを助けてくれる最高の1本を見つけ出すことができるはずです。自分だけの武器を手に入れて、ライバルに差をつけましょう。
ロフト角度の適切な選び方
ウェッジ選びで最も基本となるのがロフト角です。ロフト角は、ボールの高さと飛距離を決定づける重要な要素です。選ぶ際の基準は、現在お使いのピッチングウェッジ(PW)のロフト角になります。
PWから下のウェッジまで、ロフト角の間隔が4度から6度になるように揃えるのが理想的です。例えば、PWが44度なら、次は50度、そして56度といった具合です。このようにロフトの階段を均等にすることで、各クラブの飛距離差が安定し、距離の打ち分けが非常にやりやすくなります。まずはご自身のPWのロフト角を確認することから始めましょう。
ソールの幅や形状の見極め方
ソールの幅や形状は、ショットのミスを減らし、安定性を高める上で非常に重要な役割を持っています。ソールとはクラブヘッドの底の部分のことで、この部分が地面とどう接するかで、ショットの結果は大きく変わります。
特に初心者の方におすすめなのは、ソール幅が広いモデルです。幅広のソールは、地面の上を滑りやすく、ダフリのミスに強いという大きなメリットがあります。一方で、ソール幅が狭いモデルは、フェースを開いたり閉じたりといった操作がしやすく、多彩なショットを打ち分けたい上級者に好まれる傾向があります。まずはミスに寛容な幅広ソールから試してみるのが良いでしょう。
バウンス角の特徴と選択方法
バウンス角とは、ウェッジのソールにある出っ張りの角度のことで、クラブの抜けの良さを左右する重要な要素です。この角度が大きい「ハイバウンス(12度以上)」は、ソールが地面に刺さりにくく、砂や芝の上を滑ってくれるため、特にバンカーショットやダフリのミスに絶大な効果を発揮します。
バンカーが苦手な方や、アプローチでザックリしやすい初心者の方には、このハイバウンスのモデルが断然おすすめです。逆に、角度が小さい「ローバウンス(8度以下)」は、フェースを開いて使いやすく、硬い地面やベアグランドのようなライからでもボールを拾いやすいため、テクニックを駆使したい上級者向けと言えます。
シャフト重量による性能の違い
ウェッジのシャフト重量は、スイングの安定性に大きく影響します。基本的な考え方として、アイアンセットで使っているシャフトと同じか、少し重めのものを選ぶのが一般的です。
アイアンより少し重いシャフトを選ぶと、クラブの重さを感じやすくなり、手先だけで打ってしまう「手打ち」を防ぎ、安定したアプローチにつながります。逆に、アイアンと同じくらいの重量を選ぶと、フルショットする際の振りやすさを重視したい場合に適しています。自分がアプローチの安定性を求めるのか、フルショットの振りやすさを重視するのかを考えて、最適な重量を選択することが大切です。
ネック形状がショットに与える影響
ネック形状は、構えやすさやボールのつかまりに影響を与えるポイントです。主に「ストレートネック」と「グースネック」の2種類があります。
ストレートネックは、リーディングエッジ(刃の部分)がシャフトの延長線上に近く、ターゲットに対してスクエアに構えやすいのが特徴です。シャープな見た目で、ボールをクリーンに捉えたい中・上級者に好まれます。一方、グースネックは、リーディングエッジが後方に引っ込んでいる形状で、ボールを包み込むような安心感があります。この形状はボールのつかまりを良くし、ダフリのミスにも強いため、特に初心者の方におすすめです。



レベル別!ゴルフウェッジおすすめの選び方


ゴルフの上達には、自分のレベルに合ったウェッジを選ぶことが非常に重要です。初心者が上級者向けのシビアなモデルを使っても、ミスが増えるだけでスコアアップにはつながりません。逆に、上級者が初心者向けのやさしすぎるモデルを使うと、物足りなさを感じるでしょう。
ここでは、「初心者」「中級者」「上級者」「女性ゴルファー」の4つのレベルに分けて、それぞれに最適なウェッジの選び方のポイントを解説します。自分はどのレベルに当てはまるのかを確認し、スコアアップへの最短ルートとなる一本を見つけましょう。
初心者向けウェッジの選び方
ゴルフを始めたばかりの初心者の方は、何よりも「ミスに強い」やさしいウェッジを選ぶことが上達への近道です。具体的には、以下のような特徴を持つモデルがおすすめです。
- ソール幅が広い: ダフっても地面を滑ってくれるため、大きなミスになりにくいです。
- バウンス角が大きい: バンカーから楽に脱出でき、ザックリのミスも軽減します。
- グースネック: ボールが自然とつかまりやすく、安心感を持って構えられます。
- ヘッドが大きめ: 芯が広く、多少打点がずれても安定したショットが期待できます。
まずはアプローチウェッジ(AW)かサンドウェッジ(SW)を1本、特にバンカーが苦手なら56度前後のサンドウェッジから試してみるのが良いでしょう。
中級者向けウェッジの選び方
スコア100切りを目指し、安定して90台で回りたい中級者ゴルファーは、やさしさだけでなく「操作性」も少しずつ意識し始めたい段階です。このレベルでは、ただミスを防ぐだけでなく、状況に応じてボールをコントロールする技術が求められます。
そのため、初心者向けのオートマチックなモデルから一歩進んで、やさしさと操作性のバランスが取れたウェッジがおすすめです。具体的には、自分の得意な距離やよく遭遇するライの状況を考え、ロフト角の組み合わせやバウンス角の種類を吟味してみましょう。例えば、ランニングアプローチが得意ならロフトが立ったものを、ボールを上げて止めたいなら寝たものを選ぶなど、自分のゴルフスタイルに合わせた選択が重要になります。
上級者向けウェッジの選び方
安定して80台、さらには70台を目指す上級者ゴルファーは、「操作性」と「フィーリング」を最優先にウェッジを選ぶべきです。このレベルになると、クラブに求められるのはミスへの寛容性よりも、多彩な球筋を打ち分けるための性能です。
例えば、フェースを開いてスピン量をコントロールしたり、弾道の高さを自在に操ったりと、高度なテクニックに対応できるモデルが必要になります。そのため、ソール幅が狭く、抜けの良い形状のモデルや、繊細なタッチを出しやすいローバウンスのウェッジが選択肢に入ってきます。また、打感の良さも重要な要素となり、自分の感覚にフィットする一本を見つけることが、さらなるスコアアップへの鍵となるでしょう。
女性ゴルファーにおすすめのウェッジ
女性ゴルファーがウェッジを選ぶ際は、男性向けモデルとは異なる視点が必要です。最も重要なのは、自身のパワーや体格に合った、振りやすいクラブを選ぶことです。具体的には、軽量なカーボンシャフトが装着されているモデルがおすすめです。
クラブ全体が軽いことで、非力な方でもスムーズにスイングしやすくなります。また、ヘッドが大きめで、ボールが上がりやすいように設計されている「お助け機能」が搭載されたモデルも良いでしょう。最近では、デザインやカラーが豊富なレディースモデルも増えているので、機能性だけでなく、見た目のお気に入りを見つけるのもゴルフの楽しみの一つです。



初心者におすすめのゴルフウェッジ5選


ここからは、数あるウェッジの中から、特にゴルフ初心者の方におすすめしたいモデルを5つ厳選してご紹介します。選んだ基準は、アプローチやバンカーでのミスを減らしてくれる「やさしさ」、難しいことを考えずにオートマチックに打てる「簡単さ」、そして長く使える「信頼性」です。
これらのウェッジは、あなたのスコアアップを強力にサポートしてくれる心強い味方になるはずです。どのモデルも非常に人気が高く、多くのゴルファーから支持されています。自分にぴったりの一本を見つけて、グリーン周りの悩みを一気に解消しましょう。
キャスコ ドルフィンウェッジ
「バンカーからどうしても出せない!」そんなゴルファーの救世主として絶大な人気を誇るのが、キャスコのドルフィンウェッジです。イルカのヒレのような独特のソール形状が特徴で、フェースを開かなくても構えた通りにスイングするだけで、砂に潜りすぎずにボールを弾き飛ばしてくれます。
バンカーショットの成功率は驚異的で、メーカー調査では91%というデータもあります。バンカーだけでなく、芝の上でも滑りやすいため、ダフリやトップといったアプローチのミスも大幅に軽減してくれます。まさに「お助けウェッジ」の代名詞とも言える存在で、とにかくやさしく打ちたい初心者の方に真っ先におすすめしたい一本です。
| メーカー | キャスコ |
| モデル名 | ドルフィンウェッジ (DW-118, DW-123など) |
| 特徴 | ・バンカーからの脱出性能が非常に高い ・独特のソール形状でダフリに強い ・オートマチックに打てるやさしさ |
| ロフト角 | 48°~64°など多彩なラインナップ |
| こんな人におすすめ | ・バンカーがとにかく苦手な人 ・アプローチでミスが多い初心者 ・難しいことを考えずに打ちたい人 |
フォーティーン FR-5 ウェッジ(2025年モデル)
アマチュアゴルファーのことを第一に考えたクラブ作りで定評のあるフォーティーンから、新たなスタンダードとして登場したのが「FR-5 ウェッジ」です。 このモデルは、操作性を重視した上級者向けモデルと、オートマチックなやさしさを追求したモデルの、まさに「中間」に位置づけられています。
つまり、ミスへの寛容性をしっかりと確保しながらも、ゴルファーの意図を反映させやすい絶妙なバランスを実現しているのです。 フォーティーンならではの卓越したスピン性能と、軟鉄鍛造の心地よい打感も魅力です。 これからゴルフの腕を上げていきたいと考えている、向上心のある初心者にぴったりの一本と言えるでしょう。
| メーカー | フォーティーン |
| モデル名 | FR-5 ウェッジ (2025年モデル) |
| 特徴 | ・やさしさと操作性を両立した「ユニバーサルソール」 ・安定したスピン性能 ・軟鉄一体鍛造の心地よい打感 |
| ロフト角 | 46°~60° (2度刻み) |
| こんな人におすすめ | ・やさしいだけでなく、少しは操作もしてみたい人 ・スピンの効いたアプローチに憧れる人 ・信頼できるメーカーのクラブを使いたい人 |
クリーブランド CVX2 ZIPCORE ウェッジ(2024年モデル)
普段キャビティアイアンを使っているのに、ウェッジだけ難しいマッスルバックを使っていませんか?クリーブランドの「CVX2 ZIPCORE」は、そんなゴルファーの悩みに応える「やさしさ」を徹底追求したキャビティバック形状のウェッジです。 ヘッドを大型化し、キャビティ部分を拡大することで、ミスヒットへの寛容性が大幅に向上しています。
さらに、濡れた芝や雨の日でも安定したスピン性能を発揮する「HydraZip」フェース技術も搭載。 まさに、アイアンと同じ感覚でオートマチックに寄せたい初心者にとって、これ以上ないほど心強い一本です。
| メーカー | クリーブランド |
| モデル名 | CVX2 ZIPCORE ウェッジ(2024年モデル) |
| 特徴 | ・アイアン感覚で打てるキャビティバック形状 ・ミスに強い高い寛容性 ・ウェットな場面でも安定したスピン |
| ロフト角 | 46°~60° (2度刻み) |
| こんな人におすすめ | ・キャビティアイアンを使用している人 ・とにかくやさしいウェッジが欲しい初心者 ・アプローチの安定感を高めたい人 |
テーラーメイド ミルドグラインド4 ウェッジ
PGAツアーのトッププロも使用する本格派ウェッジでありながら、アマチュアにもその恩恵が感じられるのが「ミルドグラインド4」です。最大の特徴は、雨や朝露などのウェットな状況でも安定したスピンを生み出す「HYDRO SPIN FACE」技術。
テーラーメイドのフェース面だけをメッキなしで仕上げる「RAWフェーステクノロジー」により、ボールが食いつくようなソフトな打感と強烈なスピン性能を両立しています。また、プロの意見を元に丸みを帯びた形状は、ボールを包み込むような安心感を与え、どんなライからでもピンを狙っていくイメージを湧き立たせます。やさしさも欲しいけれど、いずれはスピンで止めるアプローチにも挑戦したい、そんな向上心のある初心者にもおすすめです。
| メーカー | テーラーメイド |
| モデル名 | ミルドグラインド4 ウェッジ |
| 特徴 | ・ウェットな状況でも安定した高スピン性能 ・ノンメッキフェースによるソフトな打感 ・プロが好む安心感のある形状 |
| ロフト角 | 46°~60° |
| こんな人におすすめ | ・スピン性能を重視したい人 ・打感にこだわりたい人 ・見た目もかっこいいウェッジが欲しい人 |
プロギア PRGR ゼロ ウェッジ
日本のゴルファーを知り尽くしたプロギアが送る「PRGR ゼロ ウェッジ」は、やさしさ、スピン、抜けの良さというウェッジに求められる3大要素を高次元でバランスさせた一本です。軟鉄鍛造ならではの吸い付くような柔らかい打感は、多くのゴルファーを魅了します。
大きめのバンス角と滑りの良いソール設計は、アプローチでダフリのミスに悩むゴルファーを力強くサポート。また、Wヘリンボーンミーリングという独自のフェース加工により、安定した高いスピン性能を発揮し、イメージ通りにボールを止めることができます。これから上達を目指す初心者から、スコアにこだわる中級者まで、幅広いレベルのゴルファーの期待に応える完成度の高いウェッジです。
| メーカー | プロギア |
| モデル名 | PRGR ゼロ ウェッジ |
| 特徴 | ・軟鉄鍛造の柔らかい打感 ・ダフリのミスに強い抜けの良いソール ・安定したスピン性能 |
| ロフト角 | 48°, 50°, 52°, 56°, 58° (2020年モデル) |
| こんな人におすすめ | ・ダフリのミスを減らしたい人 ・打感とスピン性能の両方を求める人 ・日本製へのこだわりがある人 |



中級者・上級者向けのウェッジおすすめ10選


スコアが安定し、90切りや80台を目指す中級者・上級者にとって、ウェッジはスコアメイクの生命線です。このレベルになると、単なるやさしさだけでなく、状況に応じて球筋を打ち分ける「操作性」や、微妙な距離感を表現できる「フィーリング」が重要になります。
ここでは、そんな要求の高いゴルファーを満足させる、選りすぐりの高性能ウェッジを10モデルご紹介します。多彩なソール形状、卓越したスピン性能、そして心地よい打感。あなたのショートゲームを新たなレベルへと引き上げる、至高の一本がきっと見つかるはずです。
ボーケイデザイン VOKEY SM10 スピンミルド10
「ウェッジの王道」と言えば、タイトリストのボーケイデザインを思い浮かべるゴルファーは多いでしょう。ツアープロからの絶大な支持がその性能を物語っており、最新モデルの「SM10」も期待を裏切りません。
最大の特徴は、ロフトごとに重心位置を最適化した「プログレッシブCG」設計。これにより、低いロフトでは弾道を抑え、高いロフトではスピンをかけやすくするなど、番手ごとの役割が明確になっています。豊富なソールグラインド(形状)のラインナップも健在で、自分のスイングタイプやプレースタイルに完璧にマッチする一本を選べるのも魅力です。最高の打感とコントロール性能を求める、すべての真剣なゴルファーに推奨します。
| メーカー | タイトリスト |
| モデル名 | ボーケイデザイン VOKEY SM10 |
| 特徴 | ・ツアーで証明された圧倒的な信頼性 ・ロフトごとに最適化された重心設計 ・6種類の豊富なソールグラインド |
| こんな人におすすめ | ・多彩なアプローチを打ち分けたい上級者 ・自分のスイングに最適な一本を追求したい人 ・最高の打感とスピン性能を求めるゴルファー |
ブリヂストン BITING SPIN ウェッジ
ブリヂストンの「BITING SPIN ウェッジ」は、その名の通り「喰いつく」ような強烈なスピン性能が持ち味のモデルです。この性能の秘密は、フェース面に刻まれた独自の「バイティングレールミルド」加工。
喰いつきが良いだけでなく、ウェットなコンディションでもスピン量が安定するため、天候に左右されないアプローチが可能です。また、高機能モデルの「BRM2 HF」では、ヘッドにチタンを複合することで寛容性を高め、打点のブレにも強い設計になっています。 スピンで止めたいけれど、ミスへの強さも欲しいという、欲張りな中級者のニーズに見事に応えてくれるウェッジです。
| メーカー | ブリヂストン |
| モデル名 | Bシリーズ(BRM2 HFなど) |
| 特徴 | ・独自の「バイティングレールミルド」による高スピン性能 ・打点がブレても安定する寛容性 ・日本の芝にマッチした抜けの良いソール |
| こんな人におすすめ | ・とにかくスピンでボールを止めたい人 ・やさしさとスピン性能を両立させたい中級者 ・安定したアプローチでスコアをまとめたい人 |
ピン PING s159 ウェッジ(2024年モデル)
渋野日向子プロをはじめ、多くのツアープロが信頼を寄せるPINGから登場した「s159 ウェッジ」。 前作から受け継がれるミスへの寛容性はそのままに、より洗練されたルックスとフィーリングを手に入れました。構えたときの顔の良さ、軟鉄鋳造ならではの心地よい打感が特徴です。
最大のポイントは、プレイヤーのスイングやコースコンディションに合わせて選べる多彩なソールグラインド。 自分の打ち方に合ったグラインドを選ぶことで、ザックリやトップのミスを劇的に減らし、安定したアプローチを実現します。見た目はシャープながら、中身は非常にやさしい。そんなギャップが魅力の一本です。
| メーカー | ピン |
| モデル名 | s159 ウェッジ(2024年モデル) |
| 特徴 | ・ミスヒットに強く、安定したスピン性能 ・多彩なソールグラインドから最適な一本を選べる ・プロが好むシャープなルックスと軟鉄の打感 |
| ロフト角 | 46°~62° (2度刻み) |
| こんな人におすすめ | ・安定感を重視する中級者から上級者 ・自分のスイングに合うウェッジを探している人 ・PINGのアイアンを使用しているゴルファー |
キャロウェイ OPUS ウェッジ(2024年モデル)
「最高傑作」を意味する名を冠したキャロウェイの意欲作、「OPUS ウェッジ」。 開発に19ヶ月もの歳月をかけ、ツアープロのフィードバックを徹底的に反映させて完成した形状は、まさに芸術品の域です。 リーディングエッジに丸みを持たせ、ティアドロップ形状を強調したヘッドは、どんなライからでも拾いやすく、フェースを開くなどの操作も自由自在。
従来より溝を2本増やした新設計のフェースは、特にラフやウェットな状況で驚異的なスピン性能を発揮します。 クラブに一切の妥協を許さない、こだわり派の上級者にこそ使ってほしいプレミアムな一本です。2024年9月13日発売予定です。
| メーカー | キャロウェイ |
| モデル名 | OPUS ウェッジ(2024年モデル) |
| 特徴 | ・ツアープロの要求を形にした洗練されたヘッド形状 ・溝を増やし、悪条件下でのスピン性能を最大化 ・操作性とフィーリングを追求した上級者向けモデル |
| ロフト角 | 48°~60° (2度刻み) |
| こんな人におすすめ | ・クラブの顔や形状にこだわる上級者 ・繊細なボールコントロールを求めるゴルファー ・最新技術が詰まった最高級のウェッジを求める人 |
フォーティーン DJ-6 ウェッジ(2023年モデル)
「アマチュアゴルファーのスコアアップのために」という明確なコンセプトで絶大な支持を集めるフォーティーンのDJシリーズ。その最新作「DJ-6」は、「DJ史上、最もダフりに強い」を謳う、まさにアマチュアの救世主です。
ソール中央部が深くえぐれた「グランドキャニオンソール」が、ダフリのミスをしてもヘッドが深く潜りすぎず、ボールを前へ運んでくれます。 お助け機能満載でありながら、見た目はシャープでカッコよく、軟鉄鍛造の打感も柔らかい。アベレージゴルファーがウェッジに求める「やさしさ」と「満足感」を完璧なバランスで融合させた、傑作と言えるでしょう。2023年10月13日に発売されました。
| メーカー | フォーティーン |
| モデル名 | DJ-6 ウェッジ(2023年モデル) |
| 特徴 | ・圧倒的なダフリへの強さを誇る「グランドキャニオンソール」 ・アマチュア向けでありながらシャープなデザイン ・軟鉄鍛造の心地よい打感 |
| ロフト角 | 44°~60° |
| こんな人におすすめ | ・スコア100切りを目指すアベレージゴルファー ・アプローチのダフリに長年悩んでいる人 ・やさしいだけでなく、見た目にもこだわりたい人 |
クリーブランド RTX 6 ZIPCORE ウェッジ
松山英樹プロをはじめ、世界のトッププレイヤーが信頼を寄せるクリーブランドのツアーモデルが「RTX 6 ZIPCORE」です。プロが求めるのは、どんな状況でも安定して同じ結果をもたらす「パフォーマンスの安定感」。
それを実現するのが、ネック内部のセラミックピンで重心を最適化する「ZIPCORE」テクノロジーと、濡れた芝でもスピン量を確保する「HydraZip」フェースです。打点と重心を近づけることで、ミスヒット時でも飛距離と方向性のバラつきを最小限に抑制。まさにプロ仕様の性能ですが、その安定性はアベレージゴルファーにとっても大きな武器となります。本物志向の中上級者に最適な一本です。
| メーカー | クリーブランド |
| モデル名 | RTX 6 ZIPCORE ウェッジ |
| 特徴 | ・世界のツアープロが認める安定性と操作性 ・悪条件下でもスピン性能が落ちにくい「HydraZip」フェース ・ミスヒットに強い「ZIPCORE」テクノロジー |
| ロフト角 | 46°~60° |
| こんな人におすすめ | ・安定したスピンと飛距離コントロールを求める中上級者 ・プロが使うモデルに憧れるゴルファー ・シビアなライからでもピンをデッドに狙いたい人 |
ブリヂストン BRM2 HF ウェッジ(2023年モデル)
「BRM2 HF」は、ブリヂストンが持つ技術の粋を集めた高機能な鍛造ウェッジです。 ヘッド内部にチタンを複合するというユニークな構造により、ヘッドの慣性モーメントを高め、オフセンターヒット時の寛容性を追求しています。
打点がずれても飛距離や方向性がブレにくいため、安定したアプローチが可能です。 フェースにはもちろん、強烈なスピンを生む「バイティングレールミルド」を搭載。 セミグースネック形状でボールをつかまえやすく、構えた時に安心感があるのも嬉しいポイントです。やさしくボールを拾えて、スピンもしっかりかかる、中級者にとって理想的な性能が詰まっています。2023年9月8日に発売されました。
| メーカー | ブリヂストン |
| モデル名 | BRM2 HF ウェッジ(2023年モデル) |
| 特徴 | ・チタン複合による高慣性モーメント設計でミスに強い ・喰いつくようなスピンを生む「バイティングレールミルド」 ・ボールをつかまえやすいセミグースネック |
| ロフト角 | 48°, 50°, 52°, 56°, 58° |
| こんな人におすすめ | ・アプローチの打点が安定しない中級者 ・やさしさとスピン性能の両方を求めるゴルファー ・安心感のある形状を好む人 |



ウェッジに関するよくある質問


ウェッジ選びを進める中で、様々な疑問が出てくることでしょう。「何本そろえればいいの?」「ロフト角は何度がいいの?」など、多くのゴルファーが抱く共通の悩みがあります。
ここでは、そんなウェッジに関するよくある質問にお答えします。正しい知識を身につけることで、クラブ選びの迷いをなくし、より自信を持ってグリーンを狙えるようになります。あなたの疑問をここでスッキリ解消して、スコアアップへの第一歩を踏み出しましょう。
ウェッジは何度のロフト角が初心者に最適?
初心者の場合、まずはアイアンセットに含まれているピッチングウェッジ(PW)のロフト角を確認することがスタート地点です。一般的なPWのロフト角は44度から47度程度です。
まずは、そのPWに加えて、バンカーショットで威力を発揮する56度か58度のサンドウェッジ(SW)を1本そろえるのがおすすめです。この2本体制でも十分コースを回れます。もし予算に余裕があれば、PWとSWの中間の距離を埋める、50度から52度のアプローチウェッジ(AW)を追加すると、約80~100ヤードの距離が格段に楽になります。
50度と56度のウェッジの具体的な使い分け方法
50度と56度のウェッジは、アプローチのバリエーションを格段に広げてくれる組み合わせです。50度のウェッジは、フルショットで90ヤード前後を狙いたい時や、グリーン周りからボールを低く打ち出して転がして寄せたい「ランニングアプローチ」で活躍します。
一方、56度のウェッジは、ボールを高く上げてグリーンに止めたい時や、バンカーショットの切り札として使います。このように、打ちたい球筋や距離、そしてボールが置かれている状況(ライ)によって使い分けるのが基本です。この2本を使いこなせれば、ショートゲームの引き出しが一気に増え、スコアメイクの大きな武器になるでしょう。



ウェッジの特徴と選び方を理解して最適な1本を選ぼう!
ここまで、ウェッジの種類や役割、そしてレベル別の選び方から具体的なおすすめモデルまで詳しく解説してきました。ウェッジはスコアに直結する非常に重要なクラブですが、ロフト角やバウンス、ソール形状など、選ぶべきポイントが多いのも事実です。
しかし、それぞれの要素がショットにどう影響するのかを理解すれば、自分にぴったりの一本を見つけることは決して難しくありません。大切なのは、今の自分のレベルやスイングの癖、そしてどんなゴルフを目指したいのかを正直に見つめ直すことです。
ミスに悩む初心者の方は、まずはお助け機能が充実したやさしいモデルから試してみてください。そして中上級者の方は、自分の技術を最大限に引き出してくれる操作性やフィーリングに優れたモデルを選ぶことで、さらなる高みを目指せるはずです。この記事を参考に、あなただけの最高のパートナーとなるウェッジを見つけ、ゴルフをさらに楽しんでください。


